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建築  雑コラム 54

Architecture         The s   Column    


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青森 秋田 


まずは青森県の建築から見ていきます


最初は青森県立美術館です


2000年に行われた設計コンペにて青木淳が設計することになりました



青木淳 (1956年〜)  (2023.10.4)


美術館の隣には三内丸山遺跡があり 発掘(tレンチ)をイメージしてこの建物は展示室がすべて地下に設置されています



青森県立美術館 

上部がフラットなとてもシンプルな建物です  (2023.10.5)


   
   側面  (2023.10.6)


     
大きく切り込まれた道路が前面からうねって建物に向かっています 


これ何なのか?と疑問を持ちましたが、後になって気が付きます (2023.10.7)

       
       エントランス部分  (2023.10.8)

           
           側面に三角の集合体  上のドーム窓は私はシンプルな正方形の方が良いように思いました (2023.10.9)


              
              三角はどうも木を表しているようです照明も仕込まれています


たくさんの木があってどうも青森の森を表しているようです

また白い壁はレンガタイルの上から白いペンキで塗装されているようです (2023.10.10)


                 
                 エントランス前 入口は左右にあります大きな庇が印象的です (2023.10.11


                    
                    左の突き出た部分がレストランになっています (2023.10.12)


                      
                      レストラン上部天井の照明丸の吹き寄せのデザインになっています (2023.10.13)


                        
                        弘前出身の現代美術家・奈良美智さんの「あおもり犬」
                        地下に掘り込まれたスペースウにあります  (2023.10.14)


                          
                          展示室内から見るとこの様になります  (2023.10.15)



展示室内にあった鉄板を折り曲げたデザインの階段とてもきれいでした  (2023.10.16)


     
     展示室は天井高も高くたぶん15mくらいはあると思います
     そしてそのすべては地下に埋設されています  (2023.10.17 )


        
        ここは搬入口です地下深くに展示室があるため前出の疑問の大きく切り込まれた道路から
        この搬入場所に展示物を運び手前のグレーチング部分からリフトダウンする様になっています
               (2023.10.18)


この美術館の隣の敷地に三内丸山遺跡があります



三内丸山遺跡


三内丸山遺跡は紀元前3900年〜2200年の間約1700年間存在した縄文時代の遺跡です

今から5900年〜4200年前になります


縄文遺跡は北海道と北東北地域に分布していて2021年に世界遺産に登録されました。  (2023.10.19)


  
  竪穴式住居  (2023.10.20)


      
      土で覆われ全面に草が生えているタイプ  (2023.10.21)


        
        高床式の建物  (2023.10.22)


           
           三層の建物


屋根は諸説あるので再現されていませんがこれを作るにはかなりの技術があったと思われます

縄文時代は原始的に近いイメージをしていましたが、もっと文化的でサスティナブルな時代であったように考え直しました
(2023.10.23)


             
             斜めに立てられた柱


私は神社の鳥居の柱が斜めに立てられているのに何時も疑問を持っていましたが、どうもこの三内丸山に原型があった様な気がします
(2023.10.24)


               
               奥に大きな建物があります  (2023.10.25)


                
                入口 中世の藁葺き民家の原型があります
                棟は建築史家の藤森照信さんの好きな草ぶき棟です  (2023.10.26)


                       
                      内部 縄文時代とは思われない かなり大きな空間です   (2023.10.27) 


次は青森県立大学です


 
青森公立大学


設計はINA新建築研究所です  (2023.10.28)


    
   広い自然豊かなキャンパスです  (2023.10.29)


      
      通路部分  (2023.10.30)


          
          通路吹抜部分   (2023.10.31)


キャンパスの中に安藤忠雄が設計した国際芸術センターがあります


 

安藤忠雄 (1941年〜)  (2023.11.1)


      
展示棟と宿泊棟があります  (2023.11.2)


    
    展示棟平面   (2023.11.3)


       
       前面に三段の同心円の水底があります


       安藤さんらしい構成を感じます   (2023.11.3)


            
           スリット部分から水底を見せる  (2023.11.4)


                
               水底奥半分は建物の屋根部分が段々の客席になっている  (2023.11.5)


                  
                  客席から水底を見る 通路部分が舞台になるのか?  (2023.11.6)


                   
                   室内から水底を見る  (2023.11.7)


                      
                     展示室内部  (2023.11.8)


                        
                       反対側から見た展示室   (2023.11.9)


宿泊棟



傾斜下敷地に建ち一階は作業室 二階が宿泊室になっています  (2023.11.10)


   
   屋根は雑草が生えた草屋根になっています 自然と一体かしています  (2023.11.11)


     
     一階 作業室 どうもここで芸術作品を制作しているようです  (2023.11.12)


次は黒川紀章が設計した青森県立保健大学です


 
黒川紀章 (1934年〜2007年)   (2023.11.13)



青森県立保健大学  (1999年)   (2023.11.14)


   
   管理図書館棟   (2023.11.15)


      
      黒川紀章らしくこれでもかとクド目のデザイン 前面の壁もV字になっています  (2023.11.16)


           
           これでもかと伸びたエントランス庇    (2023.11.17)


               
               室内よりエントランス方向を見る   (2023.11.18)


                   
                   内部吹抜  (2023.11.19)


                    
                    左が教育研究B棟 右が講堂  (2023.11.20)



講堂   (2023.11.21)


    
    黒川紀章らしいデザインの講堂    (2023.11.22)


      
      教育研究B棟


管理図書館棟同様中央にトップライトがあります  (2023.11.23)


         
         中央に吹き抜け空間があってその左右に教室が配置されています  (2023.11.24)


次は青森県黒岩市にあります、菊竹清則設計の黒岩ほるぷ子供館(1976年)です



菊竹清則 (1928年〜2011年)  (2023.11.25)



黒石ほるぷ児童館 (1976年)


大きな屋根の平屋たてです軒の深さがあって落ち着いた空間がその下にあります


屋根の上にはステンレス製のモニュメントがあって風によって回転しています  (2023.11.26)


   
   奥も長い建物です  (2023.11.27)


      
      玄関前に半屋外のスペースがあり、玄関も低く抑えられていてその上にもまた空間があります (2023.11.28)


        
        玄関日狩りのスペースは腰掛けれて丸いテーブルのようなものもあります (2023.11.29)


          
          軒の深い納まりのディテールも工夫されています  (2023.11.30)


             
             柱と梁の接続もひと工夫されています  (2023.12.1)


                 
                 玄関の前も縁があります  雪の降るこの地域ではこれ位深い野が良いのでしょう  (2023.12.2)


                   
                   玄関前右部には足洗い場があります  (2023.12.3)


                     
                     内部 浮いた天井の下に本棚がずらりの並びます  
                         欄間からの採光は天井の反射で部屋全体を明るくしています (2023.12.4)


                         
                         今でこそ全国で児童館が建てられるようになりましたが、
                         1976年にこのスペースを創るのはとても先進的だったと思います
                         また現在までこのスペースが子供に愛され活気をもって維持されている事を聞き
                         とても温かい気持ちになりました  (2023.12.5)


                            
                            区から玄関方向を見る  玄関の上に部屋があります  (2023.12.6)



減か鵺の隠れ部屋のような空間 子供がここで隠れて本を読んでいる楽しさが伝わります  (2023.12.7)


     
     何と机の下に足を延ばせるようになっています


とても細部まで工夫されて建築の本心を再認識させてくれる建物でした  (2023.12.8)


次は八戸にあります羽仁もと子記念館八戸友の会です、設計はフランク・ロイド・ライト・の弟子遠藤新です



遠藤新 (1889年〜1951年)   (2023.12.9)



羽仁もと子記念館八戸友の会  (2023.12.10)


     
     どうも後ろの二階建ては増築の様です、


内部の写真は撮れませんでしたが、友の会らしいこだわりのデザインの内部でした。  (2023.12.11)


次は十和田市現代美術館(2008年)です、設計は西沢立衛です。



西沢立衛 (1966年〜)


西沢立衛は妹島和世と共にSANAAを設立しましたが、この建物は西沢立衛建築設計事務所の作品になります
(2023.12.12)



十和田現代美術館 (2008年)  大きな蟻のオブジェがあります  (2023.12.13)


    
    こちらには馬のオブジェ、外壁にも江があります  (2023.12.14)


       
       室外から展示スペース内部も見えます  (2023.12.15)


         
         裏面 パネルの納まりがとてもシンプルです  (2023.12.16)


             
             パネル コーナー及び株の納まり   (2023.12.17)


                
                パネル上部納まり 笠木もなく雨仕舞はどうなっているのだろう?  (2023.12.18)


                   
                   建物は森山邸と同様で幾つかのBOXが敷地に散らばりそれをこの様なガラスの通路がつなげています
                   雪の降る冬は大丈夫だろうか?  (2023.12.19)


                      
                      通路内部よりの納まり  (2023.12.20)


                         
                         展示室な内部  床はコンクリート金ゴテ 壁天井は白色ペンキ塗り  (2023.12.21)


                             
                             床納まり 床と壁の間にスリットがってここからどうも空調の吹出し口があるようだ
                             (2023.12.22)


                               
                               天井と壁の納まり こちらもスリットで縁が切られている  


新しいタイプの美術館でしたが、私は金沢21世紀美術館の方が好きです (2023.12.23)


次は安藤忠雄設計の十和田市教育プラザ+十和田市民図書館です



安藤忠雄 (1941年〜)  (2023.12.24)


   
   十和田市教育プラザ+十和田市民図書館 (2015年)  (2023.12.25)


       
       所々三角の片流れの屋根があります  (2023.12.26)


          
          エントランスへの庇の通路  (2023.12.27)


              
              三角屋根の下庇の納まり  (2023.12.28)


                  
                  エントランス庇 安藤さんには珍しい寄せにしてある  (2023.12.29)


                     
                     図書館の平面

                     五本のストライブをつなぐ構成はアメリカのフォートワースでルイスカーンのキンベル美術館の隣に
                     安藤さんが設計したフォートワース現代美術館でキンベルと同様ストライブでデザインした手法を
                     思い出します (2023.12.30) 


                       
                       三角の屋根の内部 エントランス同様植栽まで連続しています  (2023.12.31)


                          
                          図書館内部  (2024.1.1)


                            
                            三角屋根 サイドライト 安藤さんらしいシンプルさ  (2024.1.2)


 
ストライブに囲まれた中庭を望む  (2024.1.3)


     
     庭を望みながら座れる長いカウンターテーブル  (2024.1.4)


次は隈研吾設計の十和田市民交流プラザです


十和田市は有名建築家の設計した建築が多く文化度の高い市のようです


            
                隈研吾 (1954年〜)   (2024.1.5)


   十和田市民交流プラザ (2014年)   (2024.1.6)


     
     不連続のでこぼこ屋根に隈アイデンティーの木をストライプに  (2024.1.7)

まさに隈研吾の作品ですと言っていますが、薄い木は変形しまた劣化しています


この建物何年みられるのか心配になりました


      
      側面と裏面に駐車場がありますこれは側面部です 正面からのデザインはこの面にはありません (2024.1.8)


         
         前面道路と平行して建物中央部に通路があってこの通路の両面に部屋が配置してあります  (2024.1.9)


           
           子供の遊ぶ遊戯室 天井を見るとどうも鉄骨造のようです  (2024.1.10)


              
              中央通路部  (2024.1.11)


                   
                   通路部の一部は広いスペースの部分もあります  (2024.1.12)


                      
                      正面玄関ホール部  (2024.1.13)


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