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建築  雑コラム 58

Architecture         The s   Column    


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宮城、福島、新潟、山形   2

新潟 山形

 
槙文彦  (1928年〜2024年)             (2024.10.28)



朱鷺メッセ     槙さんらしいすっきりしたデザインです     (2024.10.29)


     
     反対側のエレべ^ーション         (2024.10.30)


         
          妻部分のエレベーション        (2024.10.31)


           
           塔部エレベーション       (2024.11.1)


              
              妻部詳細         (2024.11.2)


                
                屋根と縁の切れた外壁詳細          (2024.11.3)


                   
                  最上階ホール           (2024.11.4)



実はこの建物渡り廊下が落下する事故が起こり施主の新潟県から訴訟が怒りました



渡り廊下 廊下全体がトラス構造になって謝罪のワイヤーで床を吊っています        (2024.11.5)


         
        事故の写真 斜材が外れています


この渡り廊下は斜材で床を吊っている特殊な構造でデザインされていますが


この構造を現実化するには正確な施工監理が必要ですがどうもこの施工監理に問題があったと私は思います


地方の建築によくあるのですが政治的に地元還元が重視されます


この建物は新潟県>協同組合>地元の設計事務所>槇総合計画>構造設計事務所SDGと言う体制になっています


本来ならば新潟県>槇総合計画>構造設計事務所SDと言う体制になりますこの体制ならばたぶんこんな事故は起こらなかったでしょう


また工事費も協同組合、地元の設計事務所分約工事費の10%くらいは安くできたでしょう


訴訟の結果構造設計ミスはなく施工部分に問題があったようです、最終的に原因不明で終わっているようです


写真から私が疑う項目は 斜材の溶接不良、斜材端部アンカー不良、仮設支持をジャッキダウンする手順ミス を疑います


本来なら構造事務所監理立ち合いの上全て施工されるべきところですが、なんとこの建物の施工監理体制から構造設計事務所が外されています


この事故を反省し 政治がらみの地方建築の地元還元体制を考え直して、本来の体制に近づけたらと思います。   (2024.11.6) 


次は長谷川逸子設計の新潟市民芸術文化会館です


 
長谷川逸子  (1941年〜)           (2024.11.7)


      
      新潟市民芸術文化会館  (1998年)  楕円の建物です      (2024.11.8)


          
          航空写真を見ると建物の構成が良くわかります 楕円の本館と丸い空中庭園が建物の周りにあって
          それらを結ぶ空中回廊があります        (2024.11.9)


              
              一階ロビー         (2024.11.10)


                
                 ロビー中央部通路         (2024.11.11)


                    
                    ロビーにある椅子          (2024.11.12)


                      
                    ハンスホラインのベルリンコンサートホールの様な舞台の裏にも客席のあるコンサートホール  (2024.11.13)



最上階 休憩スペース           (2024.11.14)


    
    休憩スペースから屋上庭園を見る         (2024.11.15) 



      
      屋上庭園                 (2024.11.16)


         
         最上階屋上庭園を切り込んで箱庭が創られている


建物全体の構成も空間もとてもよく考えられた建物でした、また細部までディテールにこだわっています。
屋上庭園も良くできています、
市民にも愛されよく使われている様で長谷川さんの最高傑作だと思います     (2024.11.17)


次は村野藤吾設計の天寿園 瞑想館 (1988年)です



村野藤吾 (1891年〜1984年)    (2024.11.18)


   
   天寿園 入口門      (2024.11.19)


        
        案内図    (2024.11.20)


          
          村野三らしい瞑想館      (2024.11.21)


                    
                    大広間の建物こちらも村野さん風 村野さん?    (2024.11.22)



外観 左のブリッジより入口       (2024.11.23)


    
    ブリッジ詳細         (2024.11.24)



      
      庇部詳細            (2024.11.25)


        
        湾曲した外壁スリット前に板状の壁         (2024.11.26)


           
           板状の壁を正面から見る こんな納まり村野さんしかできないと思います  (2024.11.27)


              
              内部         (2024.11.28)


次は新居千秋設計の新潟市秋葉区文化会館です



新居千秋    (1948年〜)          (2024.11.29)


  
  新潟市秋葉区文化会館   (2013年)      (2024.11.30)


      
      1階平面図  劇場を中心に外部にスペースを取って建物を丸くした構成です    (2024.12.1)


      
      2階平面図  2階建ての建物のようです         (2024.12.2)


       
       1階スペース           (2024.12.3)


           
           明るさも開放感もあるスペース妹島さんの21世紀美術館と共通します    (2024.12.4)