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建築  雑コラム 49

Architecture         The s   Column    


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運慶 快慶  鎌倉時代の仏像 2


快慶

快慶(?〜1227年)は運慶(?〜1223年)の父親康慶の弟子でほぼ運慶と同時代を生きています。

また康慶の血縁者とみられていますので運慶とも血縁者と思われます。

慶派の工房でこの二人の天才仏師がお互い競い合って制作している姿が見えるようです。

現存する古い作品から紹介します。


ボストン美術館ににある旧興福寺にあった弥勒菩薩立像です



ボストン美術館  (2021.10.20)


                     
                    弥勒菩薩立像 (鎌倉時代 1190年 快慶作 木造 漆箔 高さ107cm)
                    (2021.10.21)


            
      詳細 髪の毛の精密さ、 理知的で清楚な表情はさすが快慶です。  (2021.10.22)


次は醍醐寺三宝堂にあります弥勒菩薩坐像


醍醐寺 三宝院   (2021.10.23)



弥勒菩薩坐像 (鎌倉時代 1192年 重要文化財 快慶作 木造 金泥塗 高さ112cm)
(2021.10.24)


              
              詳細 運慶と違う清楚間のある理知的な像です。 (2021.10.25)


                     
                    胸の厚み 衣の繊細なしわ 細かい飾りの緻密さ さすがです  (2021.10.26)
                                


                            
                            詳細 こんな弥勒菩薩他ではありません  さすが快慶  
                            重要文化財ではなく国王にしたい作品です (2021.10.27)


次は滋賀県石山寺の多宝塔にあります大日如来坐像です



石山寺 多宝塔  (2021.10.28)


                   
              大日如来坐像 (鎌倉時代 1194年 重要文化財 快慶作 寄木造 )  (2021.10.29)


                  
                 詳細  これも国宝になっても良い作品です  (2021.10.30) 


次は京都鷹峰の遣迎院の阿弥陀如来立像です



遣迎院 (2021.10.31)


                   
                阿弥陀如来立像 (鎌倉時代 1194年 重要文化財 快慶作 ヒノキ木造 金泥塗 高さ99cm)
                しなやかな像です  国宝クラスだと思います  (2021.11.1)


                          
                        厚みがあり ふっくらとした像です  (2021.11.2)

次は兵庫県小野市に重源が建てた浄土寺の阿弥陀三尊像です


浄土寺   (2021.11.3)


              
             阿弥陀三尊立像 (鎌倉時代 1195年〜1197年 国宝 快慶作 木造 漆箔 )
             (2021.11.4)


    
勢至菩薩 高さ370cm             阿弥陀如来   高さ 530cm          観音菩薩  高さ 370cm
とても大きな像です  (2021.11.5)


                 
                 阿弥陀如来像 詳細

このお寺は背面から西日が床を照らしお堂が正に阿弥陀如来に連れて行ってもらった天国の様になります夕方のご来訪をお薦めします
(2021.11.6)


次は高野山金剛峯寺にあります、孔雀明王像です



高野山金剛峰寺霊宝館 (現在「100周年記念大宝蔵展」にて見れます)  (2021.11.7)


                
             孔雀明王像 (鎌倉時代 1200年 重要文化財 快慶作 木造 彩色 高さ78cm)
             (2021.11.8)


                     
                    とても細かい細工で見とれます これは絶対国宝だとおもいます  (2021.11.9)


                     
                      詳細 明王部分  (2021.11.10)


金剛峯寺には孔雀明王像の他にも快慶作があります


四天王立像 


広目天立像 (鎌倉時代 1201年 重要文化財 快慶作 高さ 135cm) (2021.11.11)



詳細  彫りの深さや髪の毛の繊細さがわかります   (2021.11.12)


               
              多聞天 (鎌倉時代 1201年 重要文化財 快慶作 高さ 138cm)  (2021.11.13)


                    
                     持国天  (鎌倉時代 1201年 重要文化財 快慶作 高さ 139cm)  (2021.11.14)


                                          
                                 増長天   (鎌倉時代 1201年 重要文化財 快慶作 高さ 130cm)
                                 (2021.11.15)



執金剛神立像(しゅこんごう)  (鎌倉時代 1197年 重要文化財 快慶作 高さ 135cm)
(2021.11.16)


                                      
                              深沙大将立像(しんしゃ)  (鎌倉時代 1197年 重要文化財 快慶作 高さ 137cm)
                              (2021.11.17)


次は東大寺 八幡殿 の秘仏で非公開ですが、年一回10月5日のみに公開される憎形八幡神です



東大寺 八幡殿  (2021.11.18)

      
                     
                     憎形八幡神坐像 (鎌倉時代 1201年 快慶作 国宝 ヒノキ寄木造 高さ87cm)
                     (2021.11.19)


                                                         
                                                        近くから見ると生きているようです  (2021.11.20)


東大寺には俊乗堂にも快慶の作品があります



東大寺 俊乗堂  (2021.11.21)


                        
                  阿弥陀如来立像  (鎌倉時代 1203年 快慶作 重要文化財 ヒノキ一木造 金泥塗り  高さ99cm
                  7月5日、12月16日のみ俊乗堂にて開帳) 
                    (2021.11.22)


              
            均整の取れた詳細   (2021.11.23)


俊乗堂には運慶で紹介しました重源坐像もあります。この堂は重源【俊乗)を祭った堂です

  
                                     
                               重源座像(重源は房号を俊乗と言いこの像は俊乗座像とも呼ばれます)
               (鎌倉時代 運慶作説 木造 国宝 高さ82cm 7月5日、12月16日のみ俊乗堂にて開帳)
               (2021.11.24)


次は地蔵菩薩立像です

          
      地蔵菩薩立像 (鎌倉時代  快慶作 重要文化財 木造 彩色 金泥塗 高さ90cm)
      (2021.11.25)


                   
                   快慶らしい清楚さがあります   (2021.11.26)


前に出てきた醍醐寺三宝院の不動明王坐像をご紹介します。



醍醐寺 三宝院   (2021.11.27)



不動明王坐像  (鎌倉時代 1203年 快慶作  重要文化財  木造 彩色  高さ53cm)  (2021.11.28)


               
               怒った顔の表情が不動明王らしい    (2021.11.29)


同じ醍醐寺で2002年に発見された快慶作の可能性があると言われる水晶の中におさめられた5.5cmの阿弥陀如来像です

                  
                  水晶宝龕入り木造阿弥陀如来像   (2021.11.30)


次は 広島尾道の耕三寺の宝冠阿弥陀如来坐像です


耕三寺は1936年から伽藍が建設された新しいお寺で平等院を模した本堂です  (2021.12.1)

        

              
             宝冠阿弥陀如来坐像 (鎌倉時代 1201年 快慶作 重要文化財 木造 漆箔 高さ74cm)
             (2021.12.2)


               
               宝冠の髪の繊細さがすごいです    (2021.12.3)


次は三重県伊賀市にあります新大仏寺の如来坐像です。


       
        新大仏寺

新大仏寺は重源が東大寺の別所の一つで伊賀別所として建てられた。  (2021.12.4)

                
                如来坐像  (鎌倉時代 1202年 快慶作 重要文化財  高さ94cm)


頭部は鎌倉時代で、体部は江戸時代の作となっている。  (2021.12.5)


   
   頭部    (2021.12.6)


                      
                      詳細      (2021.12.7)  


次は奈良県桜井市にあります安倍文殊院の文殊五尊像を紹介します。

安倍文殊院は大化の改新以後安倍家の氏寺とした古刹で境内には陰陽師の安倍清明が天体を観測したと伝わる展望台などもある。



安倍文殊院     (2021.12.8)


                
                文殊五尊像 (鎌倉時代 1201-03 国宝 快慶作 木造 )   (2021.12.9)


  
騎獅文殊菩薩像      (鎌倉時代 1201-03 国宝 快慶作 木造 高さ7m)  とても大きい像です  (2021.12.10)

         
                  
                  文殊菩薩   清楚でとても繊細です   (2021.12.11)



 善財童子  (鎌倉時代 1201-03 国宝 快慶作 木造 )    (2021.12.12)


                  
                     優填王立像 うでんおう  (鎌倉時代 1201-03 国宝 快慶作 木造 )  (2021.12.13)


                                       
                                     須菩提立像  (鎌倉時代 1201-03 国宝 快慶作 木造 )
                                      (2021.12.14)


                                             
                                           維摩居士立像  (鎌倉時代 1201-03 国宝 快慶作 木造 )
                                           (2021.12.15)


次は京都府宮津市の如意寺の地蔵菩薩坐像です


       
       如意寺  (2021.12.16)


                  
                  地蔵菩薩坐像   (鎌倉時代 快慶作 ヒノキ割矧造  高さ28cm)  (2021.12.17)


               
             切れ長の目で肉付きの良い像です。  (2021.12.18)


次は京都府舞鶴市 松尾寺の阿弥陀如来坐像です



松尾寺   (2021.12.19)


              
            阿弥陀如来坐像  (鎌倉時代 快慶作 重要文化財 ヒノキ寄木造  玉眼  高さ 89cm) 
            (2021.12.20)


            
              快慶初期の作品で 目鼻立ちのしっかりしたふっくらとした像です  (2021.12.21)  


同じく舞鶴市にあります紅葉で有名な金剛院の金剛力士像です


  
  金剛院  (2021.12.22)

金剛力士立像  (鎌倉時代 快慶作 重要文化財 ヒノキ寄木造 高さ 阿形176cm 吽形 177cm)

         
      吽形                                      阿形  (2021.12.23)
 

次は東京芸術大学 美術館にあります大日如来坐像です



東京芸術大学 美術館   (2021.12.24)


                 
                 大日如来坐像 (鎌倉時代 快慶作  木造 漆箔  高さ103cm)   (2021.12.25)


最後に私が海外で見た二点をご紹介します


まずはニューヨーク メトロポリタン美術館で見ました地蔵菩薩立像です



メトロポリタン美術館     (2021.12.26)


                     
                     地蔵菩薩立像 (鎌倉時代 快慶作 ヒノキ割矧造 玉眼 高さ 51cm) (2021.12.27)


                    
                    端正な表情です  (2021.12.28)


同じくアメリカテキサス州フォートワースにあります 巨匠建築家ルイス・カーンが設計した キンベル美術館です



ルイス・カーン ( 1901年〜1974年)   (2021.12.29)


                
                キンベル美術館


                 
                 内部  (2021.12.30)


                       
                 釈迦如来立像 (鎌倉時代  快慶作  木造 金泥塗り 高さ81cm) 
                 (2021.12.31) 


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